心療内科・精神科の診断は、その確定に一定の時間を要するため、まずは暫定的な診断にて治療を開始します。
たとえば「適応障害」という疾患も、現時点で職場や学校に「適応できていない」という意味合いにおいて、状態をわかりやすく位置付ける診断名です。なにが原因で適応できないのかという命題は、診療の中で時間をかけて解きほぐしてゆく必要があります。
自分がなんという名の病気なのか
つねにそのようなクエスチョンを抱えながら、多くの患者さんは、とにかく現状を打破しようと当院を受診されます。
「いま」の状態が少しでも改善され、「ここで」抱える問題点が解決できれば良いと願いながら、私たちは診療にあたっております。また、精神の状態に、たやすく名前をつけてはならないという慎重な思いもあります。
診断名に関して不安やご不明な点がある方は、診察時に遠慮なくお尋ねください。