frequently asked questions
クリニックによくお問い合わせ頂くご質問を掲載しています。
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悩みや不安があると、最初にリズムが崩れてくるのが睡眠です。
不眠は、体の不調だけでなく、憂うつ気分、意欲低下などの「うつ状態」を引き起こす大きな要因となります。初期の頃であれば、睡眠導入剤や抗不安薬の調整で改善する場合がほとんどです。
ご相談ください。
コロナ感染拡大により、不安を強めている方が増加傾向にあります。
未曾有の事態にさらされ、「コロナにかかるかもしれない」「感染したかもしれない」という考えが妄想となり、一時的に精神病様状態になることがあります。
手洗いや消毒を何度も繰り返し、強迫行為として日常を圧迫することもあるでしょう。
症状はお薬でやわらげることができます。
まずは診察をいたしますので、受診ください。
人前での発表に極度に緊張し、赤面や発汗がみられるいわゆる「あがり症」で悩まれている方は、大変多いです。悪化すれば、人と接することや視線にも恐怖を感じるようになり、手が震えて文字が書けない、怖くて電話に出られない等、仕事や人付き合いに支障が出てくる場合があります。お薬にて緊張を和らげ、おおらかな気持ちで生活することができるようになりますので、受診されてください。
もし身体機能に問題がなければ、「パニック障害」という疾患の可能性があります。「自律神経」という全身を司る神経がバランスを崩した状態で、放置すれば症状は悪化する傾向にあります。治療法は薬物療法が中心で、お薬にて改善することが多い疾患です。まず身体の検査を受け、どこも異常がなければ当院を受診されてください。
20歳未満の方の初診は、保護者または保護者に準ずる養育義務を担っている方の同伴をお願いしています。日時を調整して、受診日をご予約ください。
当院では、患者さん個人の訴えと状態をまず把握することが、治療の第一歩と考えております。そのため診察は、原則としてご本人様のみの入室となります。その後経過をみて、治療上必要と考えられた場合に、ご家族に同席していただく形をとっております。
ご家族の、「病状を把握したい」という心情は当然のことです。同席を希望される際は、まず受付にてご相談ください。
当院は初診時に、患者さんの「今まで」をお聞きする形式をとっております。どこで生まれ育ち、どのような人間関係を作り、どういう心情で生きてこられたかをお聞きしています。
「人生の歩み」を分析することで、患者さんの今の状態をできるだけ正確に把握することができます。それは、確定診断前の「見立て」となり、ふさわしい治療を計画するにつながります。
どうしてもお話したくないことを無理に聴取することはありませんが、語りによって医療者と患者さんの治療関係を整えることは、治癒への一助となります。できるだけ「今まで」のことをお話しいただけたら幸いです。
カウンセリングは心理療法とも呼ばれ、医師が診察時に行う精神療法とは異なるものです。心理専門職(心理士、カウンセラーなど)が一定の時間枠の中で行う心理学的治療法で、本人の希望を踏まえ、医師の判断のもとで導入されます。
当院では、まず薬物療法によってできるだけ症状を軽くする治療方針をとっておりますので、カウンセリングのみの治療はお受けしておりません。
しかしながら、心療内科・精神科で処方される薬に拒否的な思いがあるのは自然なことです。服薬に抵抗がある場合は、診察時にそのお気持ちをご相談ください。
心療内科・精神科の病気の診断には、病状と経過を多角的に見る必要があります。またそれには、一定の時間を要する場合もあります。診断書を、即時にご本人の要望に沿った内容で記載することは、当院ではお受けしておりませんのでご了承ください。
「うつ病」あるいは「社交不安症」という疾患の可能性があります。
ご自身でがんばり続けるよりも、規則正しく服薬することで多くの改善をみます。疾患や治療については資料を用いて説明しておりますので、通院ください。
心療内科・精神科の診断は、その確定に一定の時間を要するため、まずは暫定的な診断にて治療を開始します。
たとえば「適応障害」という疾患も、現時点で職場や学校に「適応できていない」という意味合いにおいて、状態をわかりやすく位置付ける診断名です。なにが原因で適応できないのかという命題は、診療の中で時間をかけて解きほぐしてゆく必要があります。
自分がなんという名の病気なのか
つねにそのようなクエスチョンを抱えながら、多くの患者さんは、とにかく現状を打破しようと当院を受診されます。
「いま」の状態が少しでも改善され、「ここで」抱える問題点が解決できれば良いと願いながら、私たちは診療にあたっております。また、精神の状態に、たやすく名前をつけてはならないという慎重な思いもあります。
診断名に関して不安やご不明な点がある方は、診察時に遠慮なくお尋ねください。
原則として、薬を患者さんの要望通りに処方することはありません。
時間軸に沿ってその症状の装いを変えていくというのが、精神科疾患の最大の特徴です。
他院で同処方にて長期加療をされていた方でも、当院での予診と診察を経て、現状に対する薬物療法を含めた治療方針を決定いたします。当院の治療方針に非同意、あるいは処方薬のみのご希望は受けておりませんので、ご了承ください。
近年、アスペルガー症候群やAD/HDをはじめとする「発達障害」という疾患は、インターネットやさまざまなメディアにより、認知度をあげつつあります。
精神科疾患、特にかつてはパーソナリティ障害や引きこもりと位置付けられていたカテゴリーに、「メンヘラー」「ニート」などの通称がうまれたように、今は発達障害圏を「コミュ障」と呼ぶことがあるようです。その呼び名の是が非は別として、発達障害圏の概念が社会に浸透しはじめているのは事実であり、医療側も以前より障害の説明がしやすくなっているのを感じます。
さて、アスペルガー症候群はその通称の通り、「コミュニケーション障害」を主とします。
人付き合いで大切な情緒のやりとりに乏しく、心の機微や場の雰囲気をよむことが難しいため、周囲の人は混乱し、悲しい気持ちになります。時に、非常識な行動や予期しない爆発・パニックもみられ、どれだけ話し合っても分かり合えず、本人には内省や行動を改善する意思がみられないように感じます。
結婚生活においてそのような状態が長く続くと、配偶者は一種の抑うつ状態に陥ります。夫婦関係そのものがじわじわと崩壊し、別居や離婚に至ることも少なくありません。
ご相談ください。
精神科疾患の最も危険な状態は、「死にたい気持ちが湧いてくる」「人を傷つけたくなる」という症状の出現です。これを「自傷他害のおそれ」と言い、一定期間の入院治療を要します。
このように非常に深刻な心身状態に陥った場合には、患者さん自身が入院を望むことも多いです。自宅や職場を一旦離れ、安全の確保された病院にてまず安静を図り、薬物療法の集中治療を行うことで症状のさらなる悪化を防ぎます。当院には入院施設はありませんが、入院可能な医療機関に連携することができますので、ご相談ください。
心身の状態を客観的に評価するため、当院では初診時と必要時に「心理検査」を行なっております。
心理検査とは、人の知的能力や認知機能、性格特徴、心理状態を測定するものです。診療で使われる心理検査は、多くのデータから内容と方法が標準化されており、信頼性と妥当性が確立されています。
検査方法には、個人検査、集団検査、質問紙法、投影法、描画法、作業検査など、いろいろなものがあります。かかる時間や労力は様々であり、料金も操作の複雑度によって変わります。
当院の初診時は、個人で簡便に行える質問紙法を取り入れております。不安の状態やうつの度合いなどを測定するもので、結果は数字によって判定されます。
詳しい心理検査が必要な場合は、他院へご紹介させていただいております。発達障害やパーソナリティ傾向に関しては、詳細な検査と時間を要しますので、まずはご相談ください。
「物忘れ」は認知症の主な症状ですが、うつ病その他の精神疾患でも起こります。「仮性認知症」と呼ばれ、それぞれの疾患に適した治療をおこなう必要があります。症状、年齢、生活背景などを詳しくお聞きし、心理検査と診察にて経過をみながら診断いたしますので、ご相談ください。
母乳は血液でできており、服薬による影響はゼロとは言いがたい側面があります。当院では薬物療法を行う患者さんには、一旦授乳を中断し、ミルクに切り替えていただいております。断乳することで心身の負担が軽減し、また女性ホルモンも整うため、それだけで症状が軽くなる方もいます。
授乳は母子を結びつける大切な行いではありますが、それだけが愛情表現ではありません。ミルクには、子育てを協力してくれる周囲の方々にも与えることができるという利点があります。つらさを抱えたまま母乳栄養にこだわり続けるよりも、これから長く続く育児を、母親としてどのように関わるかが最も大切であると当院は考えております。
妊娠、出産を経た女性の身体は心身ともに大きく変化しています。ホルモンバランスの乱れはもとより、10ヶ月近く続いた赤ちゃんとの「一体化」が終了し、達成感とともに心にぽっかりとした穴があくことも多いです。そのため母体は非常にデリケートな状態にあり、周囲からの援助を多く要します。
ここで重要なのは、その心身のバランスの不調が「正常範囲なのかどうか」ということです。
赤ちゃんという弱く愛らしい生き物を授かり、様々なことに敏感になるのは当然です。しかし、心配が高じて非現実的な考え(妄想)を抱く、おかしな行動をとってしまう(混乱)、物事をマイナスにしか考えられない(悲観)など、赤ちゃんとの健やかな生活を圧迫するようであれば早急な治療と介入を要します。
また、「産後うつ」ではなく、うつ病など精神科疾患の「悪化」の場合もあります。
赤ちゃんは、元気のないお母さんのことをじっと見ています。母親の不安定な状態は赤ちゃんへ悪影響を及ぼし、育児放棄や虐待死につながる可能性もゼロではありません。薬物療法を中心とした診療を行いますので、ぜひ受診通院ください。
忘れ物が多い、段取りができない、落ち着きがない、などの困った特性が、子供の頃から指摘されているものであれば、「注意欠如・多動性障害 AD/HD」という疾患の可能性があります。
疾患であると気づかれなかった場合、「だらしのない人」「落ち着きのない人」と周囲に思われたまま成人し、職場や家庭で支障が出ます。また小児期にこの診断を受けた人でも、約半数が成人期に何らかのトラブルを抱えます。
社会で失敗体験を繰り返すことは大きなストレスであり、抑うつ状態に陥ります。
AD/HDは、本人がその特性を理解し適切な対処法を身につけ、また周囲が適切にサポートすることで改善が期待できます。治療の基本は「心理社会的治療(対処法や訓練)」と「薬物療法」です。
欠点や失敗が「自分のせいではなく、障害だった」と知ることで、安心する患者さんも多いです。診断は問診・医学的検査・心理検査などの多角的な視点によって行われ、時間を要します。詳細な心理検査・判定に関しましては、専門機関をご紹介させていただいております。お悩みの方はご相談ください。
「幻聴」という症状です。自分の考えが声になって聞こえる場合は「考想化声」とも言います。大半は命令や悪口などのあまり良くない内容であり、複数人の会話が聞こえてくることもあります。耳鳴りや音楽から始まる方も多いです。
頭の中がざわざわして、恐怖心が募ります。常に誰かに監視されているようで、大変不安なものです。またそのような状態にさらされると、気分は落ち込みます。どのような精神疾患でも起こる可能性がありますので、ご相談ください。