当院に来られる患者さんの8割強は、働いている方々です。
なので私たちは、日々さまざまな職種の人と出会うのですが
世の中にはこんなにも職業があるのだなあ
と驚く毎日です。
診察ではときどき
その職業の内容や特徴を教えてもらいます。
どのお仕事も実に個性的です。
納期があったり、心身の鍛錬を要したり、瞬時の集中力を求められたり、海や空で感覚を研ぎ澄ませたり、人の心を読んだり読まれたり、もちろん頭と身体をふんだんに用いながら。
人間は不眠不休で機能できるようには作られておらず
「24時間働けますか?」の答えはノーです。
不調となり
今まで励んできた仕事が思うようにすすまなくなったとき
ここは次のステップへのステップだ
と捉え、少しお休みをします。
しかしその間でも
自分の就いている職種の説明には皆さん生き生きと、誇らしさを宿します。
その目の力に私たちは治癒の光を見出すのです。