遅まきながらやっと名刺ができました。
角の一つだけが丸くなっているのは、こころというものが四角四面ではうまくいかないこともある、という意味を含めています。
といえば聞こえはいいのですが、名刺は人柄をあらわすもの。つまりは私自身がそういう「抜け」のある人間だということです。
開業に際したくさんの専門家に出会い、多くの宝物のような経験をさせていただいています。事業開設ということがらは、私の人生において全くとりかかったことのない事象だらけで、失敗と反省と「ハイ、一からやり直し」の連続です。そんなとき私はとにかく謝ります。
「ごめんなさい」
40数年の人生で、こんなに誰かにこの言葉をいったことはありません。
そんなとき賢者は厳しい目でうなづき、こう教えてくれます。
「初めてだからはわからないは言い訳にならないし、失敗すれば全部のことが出直しだから、みんなつらい。とは言いますがしかしながら、今ここにいる私たちにもみな、つぎはぎだらけのスタートがあったわけです。」
前に進みましょう。
私たち人間は、この名刺の一角の丸さのように、鋭さの中にもやわらかい何かをしっかりと保って生きているのだから。